2023年12月3日日曜日

おじさん、だぁれ?

『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』を見てきました。

 花楓の一件を乗り越えての本作ですが、つい見落としてしまいそうな部分にフォーカスを当てる内容でした。言及されることはあっても、母親に関係する問題がメインに扱われることは無かったように記憶しています。物理的且つ心理的な距離があったからこそ、花楓が前進したことで表出することになったのでしょう。
 人間は良くも悪くも変化を嫌う生き物ですから、本来あるべきでない状況が日常になっているとしても、そのままのあるべきでない日常を過ごしてしまい、変化を強制された際にはランドセルガールの夢を見てしまいたくなるのだと、深く考えさせられるのでした。
 それにしても、病院での台詞はとても良かったですね。「家族だ」ではなく「家族になった」ですから、とても感慨深いものです。

 さて、最後に大学生編の告知が出ていました。楽しみですね。


 ウェブサイトを見たら咲太の名前が消えていましたね。粋な演出です。それに倣って、名前を出さないようにしました。


2023年10月9日月曜日

パンツァーフォー!

 ガールズ&パンツァー最終章第4話を観ました。

 3話のあんこうチームへのスナイプから始まった今回は、スピード感溢れる展開でした。
 次々に脱落する大洗女子。継続高校も損害は大きいですが、優位に戦局を運んでいきます。
 まさに総力戦。結果は如何に……。

 さて、第4話は世代交代がはっきりと描かれたストーリーでした。
 あんこうチームが狙撃されてから指揮権が移り、みほが不在でも正常に機能することが証明されました。

 それにしても雪山での継続は強い。元ネタを鑑みると覚悟の決まり方が違いますから、それを反映させたのでしょう。モシン・ナガンは良い銃です。
 そんな継続高校と死闘を繰り広げたのですから、大洗女子としては良い経験となったことでしょう。

 後、良いサウナでした。




 
 会長への指揮の交代だけかと思いましたが、すぐにカメさんチームがヤられるとは思いませんでした。そして澤ちゃんが指揮官になったのは非常に感慨深い。車長としての働きもさることながら、意見具申をすることもあり、確かに次期隊長候補。あんこう割れ鍋作戦やトンネルからの脱出時のポルシェティーガーの加速は、みほの自由自在な発想を連想させ、大洗女子で新たな流派の誕生を彷彿とさせたことでしょう。
 そして、エリカ率いる黒森峰は、まほの率いる規律正しい印象から一変し、良い意味で柔らかな感じになりました。車内でビール(っぽい炭酸飲料)を飲むな。
 エリカの指揮は、まほとみほの中間といったところでしょうか。王道を踏襲しつつ、状況に応じて適宜自由自在に判断する。
 仲間との良好な関係を醸成できているようで、表情が豊かになり、会話が増えたことは大変良いと思います。
 砂漠、ドイツ、といえば、砂漠の狐を彷彿とさせますが、対する聖グロリアーナにはまさかの愛里寿が居り、黒森峰の勝ち確かと思っておりましたが、これは流石の敗退。
 2秒の差とはいえ、それを物に出来るかは実力の差ですから、恐ろしい世界です。
 4話には色々と驚かされました。

 次回、大洗女子対聖グロリアーナが楽しみです。

2023年7月3日月曜日

パンダはすごい

『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』を見てきました。

 本作品はタイトルの通り、花楓のその後のお話となっていて、高校受験を控えた花楓の葛藤が描かれていました。
 花楓はかえでに負い目や劣等感を感じており、作品の中には随所に花楓とかえでを比較している言動が現れていました。そして、それは負の感情であり、花楓の表情、視線、声音から不安定さや脆さを感じさせ、結果がどうなるかを予感させるものでした。
 事実、予感通りに物語は進む訳ですが、咲田や卯月の言葉が救いとなり、花楓は花楓として自己を肯定するのでした。
 元々派手さの無い作品ですから、登場人物の一挙手一投足が重要となる訳ですが、細やかに描かれていたと思います。前半と後半の花楓の視線や表情を比べると一目瞭然でしょう。
 また、花楓とかえでのデュエットは本当に良いものでした。


 冬が楽しみです。

2023年4月10日月曜日

王室内のモグラ

 『 プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第3章』を観ました。

 待ちに待った第3章。第2章の引きから一体どうなったのかと楽しみにしておりました。リチャードに対抗して、白鳩とノルマンディー公の形式的な共闘があるのか? と考えておりましたが、そんなことはありませんでした。やはり内務卿は内務卿でした。第4章以降はノルマンディー公との全面対決なのでしょうか。
 果たしてプリンセスの判断は如何に。






 リチャードが早々に退場したことに驚き。まだ隊長は居るし、焚き付けた若い連中が兵隊を率いて何かを起こすでしょうから、投獄されたままとは思えませんが。以降はジョーカー的な存在になるのでしょうか? 寧ろ、リチャードとの表面上の共闘になるのでしょうか?
 そして、テレビシリーズではあんなに隠し通していたプリンセスのスパイ活動があんなにもあっさりとノルマンディー公にバレるとは。プリンセスは一体どんな決断をするのでしょうか。よく考えると第2章から決断を迫られてばかりのような……。女王になる為の決断の連続ということでしょうか。メアリーの亡命騒動により、王冠が転がり込んできた感じがありますが、一体第4章はどう展開するのか。コードギアス的展開だとすると、最後は断頭台に。テレビシリーズではそんなことも言っていましたし、アンジェかプリンセスのどちらかが処刑されるのか? すると、最後のアンジェの表情は一体。
 それにしてもメアリーは唯々不憫。

2022年7月9日土曜日

老犬ちくわ

 映画『ゆるキャン△』を観ました。

 社会人となった5人がキャンプ場を作ろうと奮闘していました。
 時間の経過を感じさせるシーンが多くありましたが、高校生の頃と変わらない側面もあって、5人は5人なのだと感じました。
 就職してそれぞれの生活を送り始めたとしても、集まると嘗ての雰囲気に戻るのは生涯の友達と言えるでしょう。だからこそ、今回の物語が成り立つというもの。

 それにしても、大垣の差配は素晴らしかったですね。人事を尽くして天命を待つことが出来る配置でした。




 
 映画の衝撃は、イヌ子があの顔をしなかったこと、そして大学生のボーイッシュなあかりちゃん。

2021年12月5日日曜日

呪いのゴンドラ

 本日『ARIA The BENEDIZIONE』を観ました。
 やっぱりARIAは心が浄化されますね。
 観ていると日頃忘れていたことに気付かされ、如何に自分が社会の波に揉まれて汚れているかを思い知らされます。

 今回は蒼のカーテンコール3作品目ということで、姫屋の物語です。
 伝説のゴンドラを巡って語られるプリマ昇格時の話。藍華ちゃんと晃さんの思いが重なり、受け継がれていく。それはまるで伝説のゴンドラの在り方そのもの。
 言葉にせずとも、こうして人の思いは繫がっていくのだなと感慨深くなりました。

 がんばり屋だから優秀なんです、という台詞は本当に刺さりました。
 天賦の才を持たない平凡な人を優秀たらしめるには、小さな積み重ねをしていくしかないのだと、平々凡々な自分は改めて肝に銘じるのでした。

 これで3部作終わりましたが、果たして今後のARIAの行方は。
 まだまだ目を離せない作品です。







 原作やアニメで描かれなかった藍華ちゃんのプリマ昇格の話。
 まさかあんなことをしていたとは思いませんでした。
 2人とも自分を平凡だと思っていますが、実際の言動は結構型破りなものですよね。
 夜の水路沿いを走る自分から薔薇の花を奪えって、かなり高難度な試験で、それを乗り越える藍華ちゃんの実力は相当に高い。
 それにしても藍華ちゃんと晃さんって時折立場が逆転するのが特徴的ですよね。昇格時に藍華ちゃんが差し出した手を晃さんが取るシーンは、2人の関係性をよく表していますよね。ただの師弟関係ではなくて、主人と従者的な関係。こう書くと何だか怪しい。
 ところで、ARIAの世界は、年を取ると半分以上背が縮むのがデフォなのでしょうか。つまり、背の小さい人はかつては高身長だったということ?

2021年9月25日土曜日

王室内のネズミ

『 プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章』を観ました。

 楽しみにしていた第2章。第1章では第三勢力の存在が明らかになっており、また予告で王子が銃撃されていたことから、物語が大きく進展するのではないかと、わくわくしながら劇場へと向かいました。それよりも雲行きが悪く、雨になるのではと心配でした。

 さて、感想です。弾けるケイバーライト爆弾、王室内の陰謀、出し抜かれるノルマンディー公、プリンセスに迫る魔の手。
 とても続きが気になる。今後の王位継承権争いにプリンセスがどのように関わってくるのか、チーム白鳩は、アンジェは……。まだ第2章なので、結末を推測することは出来ませんが、早く続きが観たいです。
 もしかすると、OPの映像がヒントなのでしょうか。

 ところで、パンフレットにヴィクトリア朝と明記されたので、現女王はヴィクトリア女王がモデルなのでしょうか。すると、メアリーはブラッディ・メアリー、プリンセスはエリザベス1世といった具合に。











 まさか、第三勢力の首魁がリチャードだったとは。新大陸ではっちゃけたんでしょうか。恐らく新大陸はアメリカ大陸だと思います。リチャードの部下が使用した小銃がスプリングフィールドのM1903に似ていたので。向こうで、金・暴力・S○Xの生活だったのか、それとも……。
 兎に角、プリンセスがピンチです。リチャードの手を取らなければ、口封じに殺される可能性が高い。あのノルマンディー公を出し抜いているのですから、相当用意周到に殺してくるでしょう。すると味方の振りをしての二重スパイですが、かなりリスクがある。プリンセスは一体どんな選択をするのか、第3章が楽しみです。
 今後の物語ですが、メアリー、リチャード、プリンセスの三つの勢力による王位争いとなる訳で、ノルマンディー公はリチャードを全力で潰すでしょうから、恐らくメアリーとプリンセスの一騎打ちと考えられます。そして、メアリーを何らかの形で排して、プリンセスが即位する。では、何らかの形とは一体何か、今後の続編が楽しみです。
 それにしても、侍従長がリチャードに与していたとは、だから、遅すぎたと言っていたのかと、感慨深くなります。早くプリンセスのことを知っていれば……悲しい限りです。